世界は同じはずなのに見えているもの、認識が全く別ものになる理由

長男には発達障害特有の興味の幅の狭さがあります。

興味が内に内に向かっていて、外に広がっていかないのです。

興味がないので与えなければ基本的に自分からは何もやりません。、これが災いして小さいときには身体的発達が遅れる要因にもなっていました。

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加えて視覚認知の低さという特徴があるので、更に場の空気を読んで学ぶということが困難になってきます。

全体の中の自分という意識がうすいのです。

場の流れをつかめないので、見通しが立てられず、それに手の不器用さも手伝って、作業効率は非常に悪くなります。

長男の特徴を知らない周りから見るといつまでも効率が悪いので、イライラすることになります。

 

これが長男の暮らしにくさの正体です。

 

しかし、これには良い面もないわけではありません。

一人に強いのです。

他人の意見に影響を受けすぎない。悪影響も受けないのです。

自分から世界を広げることはできなくても、与えられたものに集中して習慣化できればそれはほぼ自動的にやりつづけるようになります。

 

普通の人は同じことって飽きてきて、サボりたくなりますがそれがないのです。

 

この特性を理解してもらえる場に居られれば、長男にとってはきっと生きやすいのでしょう。

そこを切り開くのが、これからの課題です。

 

人は自分の感覚の中で生きているので、人の感覚が自分と違うということが本当には理解できません。そして自分の感覚の方が正しいと思っています。

結局、想像するしかないのですね。他人の感覚を。そしてそれを尊重する。

これがエゴを捨てるということなのでしょう。

これこそが、本当に苦しかった子育てから学んだ最大の学びです。

 


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